長期金利 過去最低

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長期金利 過去最低

 

昨日(2/1)、長期金利の指標となる10年国債利回りが一時、0.05%と過去最低をつけました。

終値は、0.07%と少し戻したようです。

これは、ご存知の通り、日銀のマイナス金利の導入によるものです。

 

過去1年の10年国債の利回りの推移は以下のとおりです。

10年国債利回り/住宅ローン借り換えセンター(JMPパートナーズ)

日本相互証券株式会社(マーケットデータ/長期金利推移グラフ/新発10年国債利回り ( 2016年 02月 01日 )より引用

※右端の赤矢印は当社で追記したもの

 

グラフを見てわかる通り、右端の線が急落してます(現在)。

1月は0.2%を少し上回ることろで推移していたので、この辺でしばらく落ち着くものと思ってました。

それが、一気に0.1%を割り込んできたのでビックリです。

 

日銀によるマイナス金利の導入によって、銀行は日銀にお金を預けると手数料が取られるようになります。

なので、利回りがマイナスよりは、少しでもプラスなら、国債を買おうとするはずです。

それを先回りして予測した投資家が買い入れたんだろうと思います。

 

問題は、銀行が現在、手元に保有している国債を手放すことを控えるのではないかという点です。

国債を売却したお金を、日銀に預ければマイナスですから、他で運用しなければなりません。

他で運用する先がなければ国債をそのまま保有していた方が、売るよりは良いという選択になります。

 

これの何が問題かというと、日銀は年80兆円の国債を買わなければなりません。

新規発行が34.4兆円ですので、それ以外は銀行や保険会社等が保有しているものを買い集めることになります。

ところがこれら金融機関が国債を売却しない場合、80兆円の買入予算が達成できなくなり、量的緩和が崩れます。

 

ちなみに、期間別の国債利回りはどういう状況かというと・・・

期間8年までの国債利回りがマイナスになってます。

日銀がこのまま買い進めていくと、10年国債の利回りがマイナスに突入する可能性があります。

 

マイナス利回りは、冷静に考えれば普通の状態ではないです。

マイナス利回り=価格の超高騰、ですので国債バブルとも言えます。

日銀によって金融政策として、意図的に作られたバブルです。

しかし、日本にとっては前例のない、前代未聞の政策(マイナス金利)ですので、制御不能となり暴走したら恐いです。

 

現状の金利水準は、住宅ローンなどお金を借りる側にとっては嬉しい悲鳴です。

反対に貸す側(金融機関)は、利ザヤが収縮しますから、体力がない金融機関は生き残れなくなるかもしれません。

合併や再編が加速する可能性もあります。

 

今後の住宅ローンの推移が最も気になるところです(どこまで下がりますかね?)。

引き続き、経済動向及び金利動向について注視して行きたいと思います。

 

 

 

 

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