日銀電撃緩和で長期金利低下
日銀電撃緩和で長期金利低下
日銀の電撃的な追加緩和によって、国債の利回りが低下しました。
住宅ローン金利と連動する10年物国債の利回りは、一時、0.435%まで下落。
昨年4月に、日銀が異次元金融緩和を発表した際は、0.315%まで下がり、0.620%まで上昇するという乱降下がありました。
今回は、日銀の買い入れ額の発表もあり、ここから更に低下する可能性が高く、市場では0.4%を割ると予想する向きもあります。
住宅金融支援機構は、11月1日付で「フラット35S」の金利優遇幅を、来年1月から、現在の0.3%から0.6%への拡大を検討すると発表してます。
フラット35Sとは、省エネ性能や耐震性が優れた住宅は、最初の10年間、金利を引き下げるという制度です。
フラット35は、借入期間が20年以下と20年超で金利が変わります。
固定金利で最も低い商品(フラット35S)は、頭金10%(借入90%以内)、借入期間20年以下で、年1.04%(当初10年間)という非常に低い金利です。
この1.04%は金利優遇幅が0.3%ですから、0.6%に引き下げられた場合、理論上は0.74%ということになります。
これは今の固定金利の水準が、来年初めまで変わらないまま推移した場合を前提とした数字です。
しかし、今回の電撃緩和によって、年末に向けて更にここから下がる可能性もありますので、0.74%を下回る可能性すらあります。
0.74%と言えば、現在の変動金利の水準です。
現在、民間金融機関の10年固定金利は、最も低いところで1.0%、平均的には1.2~1.3%です。
フラット35Sの固定金利の当初10年間は、これを下回る金利ということになります。
金利は底と思われてましたが、日銀電撃緩和によって、更に未曾有の超低金利に突入します。
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