欠陥住宅のリフォーム part.2
今回は前回のブログの続きです。
バッキバキに断裂していた柱のリフォームについてです。
ご主人様から
”そもそもこんなに割れてしまった柱どうやって直すのさ!!”
と、少し怒り口調で言われました。
私が知る限りで方法は3つありましたのでそれを説明いたしました。
パターン1
屋根を剥がして、柱を入れ替える
一番シンプルな考え方ですが手順としては、
①足場を組み、屋根材を全て剥がす
②クレーン車を隣接し柱を入れ替える
③屋根材を元に戻す
私も実際に経験したことないですが、
おおよそ1000万円するらしいです。。。(*_*;
差し替えた柱は棄てられてしまうので
環境破壊に繋がってしまいますね。。。
実際にこの工事を施工された方は一度も見たことないですけど、、、
パターン2
木造用補強、耐震金具の施工
最もポピュラーな施工案の1つです。
傷んでいる箇所に金具で補強する施工です。
しかし、傷んでいる箇所があまりにも多い場合はお勧めできない工事です。
なぜなら、金具を付け過ぎるあまり、力の逃げ道が無くなるからです。
木の柱は1年を通して伸び縮みを繰り返します。
また、地震などが起きた際に家が崩れたり、歪んだりするのを防ぐように、大工さんが必要最低限の金具を使い、地震などの力の逃げ道を作っています。
パターン3
アラミド繊維を用いた補強
防弾チョッキや防弾ヘルメット、高速道路の柱などに使われるアラミド繊維
鉄の7倍の強度があるそうです。
これを割れた箇所に専用の塗料で貼り付けるという工事です。
古くなったコンクリートブロックの補強(立体駐車場で見かけました)などにも使われています。
施工自体も1~3日で終わり、元の柱より強度が上がる工事です。
お客様もケース3のアラミド施工を選ばれていました。
他にも様々な直し方があるかもしれませんが、
私が勤務していた会社ではこの3つが、断裂した柱へのリフォーム方法でした。
今回のこの話を材木屋の方へ聞いてみました。
そもそもなぜ、柱が割れるのかなど、、、
次回は、
・材木屋という木のプロの見解
・補強工事(リフォーム)をする際に気を付けること
・悪徳業者の闇
についてお話したいと思います。
大塚