【住宅ローン】借り換えで年48万円削減!
【住宅ローン】借り換えで年48万円削減!
今回のケースは、自分で金融機関に借り換えを申し込んだが断られてしまい、住宅ローン借り換えセンターにご相談を頂いたケースです。
ご相談者は、50歳代、会社員、年収660万円、といった属性の方です。
ローン残高は2,200万円でしたので、年収的には何ら問題ないのでは?と思いましたが、他の借入れが原因で通らなかったようです。
住宅ローンの否決原因の多くは、個人信用情報の問題です。
クレジットなどの借入れの延滞履歴があると、住宅ローン審査が通りません。
しかし、今回のご相談者は、延滞はありませんでした。
原因がどこにあるのか?を分析するため、細かくヒアリングしました。
原因は、過去に事業をしていたことがあり、その事業資金の借入れが影響し、返済比率が不足しているのが原因だとわかりました。
事業資金の残高は300万円程度しかないのですが、事業資金の場合、返済期間が短いという特徴があります。
返済期間が短いと、月々の返済額が大きくなります。
住宅ローン審査における返済比率の計算は、ローン残高よりも、月々の返済額が重要となります。
ここを調整しない限り、返済比率の壁は超えられません。
そこで、どういう解決方法を実行したかというと、一旦、この事業資金を別の金融機関で借り換えました。
事業資金は政府系の金融機関でしたので、借入金利は非常に低いため、借り換えによって金利は少し上がりました。
しかし、元々残りが3年だった返済期間を、10年に伸長できたため、月々の返済額が大幅に下がりました。
これでも、まだ返済比率は不足している状態でした。
そこで、借り換え先の金融機関と交渉し、住宅ローンの返済期間を伸長して貰うことで、返済比率をクリアしました。
では、実際にどのような数字になったか?を次に示します。
【残高】 2,230万円 → 2,290万円 (+60万円)
※諸費用をローンで組み、元本に上乗せしました。
【金利】 4% → 0.94% (▲3.06%)
※返済比率はギリギリでしたので金利交渉はここが限界でした。
【残期間】 16年 → 22年(+8年)
※返済期間を8年伸長して貰いました(リスケではありません)。
【月々返済】 13万円 → 9万円 (▲4万円)
【年間返済】 156万円 → 108万円 (▲48万円)
※端数は省略して計算してます。
【総返済額】 2,950万円 → 2,550万円(▲400万円)
以上のとおり、月額▲4万円、年間▲48万円、総額▲400万円もの削減に成功しました。
これは、少しレアなケースと言えます。
まさに、住宅ローン専門家(住宅ローン診断士)としての、応用力、交渉力、情報力、経験などがなければ難しい事案です。
ポイントは、既存の事業資金の借入れの期間伸長と、住宅ローンの期間伸長の2つをクリアしたという点です。
一般的には、住宅ローンを借り換える場合、現在残っているローン期間と同じか、それ以下でなければできません。
ローン期間を伸長してくれる金融機関は極僅かです。
今回、期間を伸長して貰った金融機関も、普段は伸長は認めません。
交渉の結果、特別に期間を伸長して貰ったというものです。
住宅ローン借り換えセンターには、こういった方からもご相談を頂きます。
審査が通らなかった場合、どこにその原因があるかを正確に分析し、対策をとることで審査が通る場合があります。
もし、過去に断られたことがある方は、一度、住宅ローン借り換えセンターご相談下さい。
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