住宅ローン審査の肝【その1】
住宅ローン審査の肝 その1
住宅ローンを新規で借りる場合と、他の金融機関に借り換える場合とがありますが、基本的に審査は同じです。
金融機関がローンを貸すか、貸さないか?の基本的な判断基準(会社員の場合)は以下の3点です。
①雇用形態(正社員か?)
②勤続年数
③年収
正社員、勤続3年、年収300万円あれば、基本的にはどこの金融機関でも融資は可能でしょう。
これにプラスして、借入金の返済に延滞がないことが大前提となります。
基本の3つは単純でわかり易いですが、「借入金の返済に延滞がないこと」という部分で審査が通らない方が以外と多くいます。
それが理由で審査が通らなかったとしても、金融機関の担当者が、それを指摘してくれるとは限りません。
住宅ローン借り換えセンターで相談を受けた際、必ず、借入金の延滞の有無をヒアリングします。
このとき「カードなどの借入金の返済で、延滞はないですか?」と聞くと、この延滞が問題で住宅ローン審査が通らない方でも「延滞はありません」という回答が返ってきます。
なぜか?
別に本人は嘘をついている訳ではありません。
実際に、現時点では、延滞はしていないからです。
では、なぜ審査が通らないのか?
問題は、「過去に、一度でも1日でも、遅れがないか?」という点です。
ショッピングやキャッシングなどのカード決済口座が、給与振込や生活インフラに使用している銀行口座と違う場合、カード引き落とし日前までに、振替など資金異動をしなければなりません。
たまたま仕事が多忙で、資金異動をうっかり忘れしまった、ということはあり得る話だと思います。
その場合、数日遅れて、振り込んだりします。
こういったケースでは、本人は延滞の認識はありません。
問題は、その履歴が、個人信用情報にどのように反映されているか?です。
万が一、数日の遅れが個人信用情報に反映されていると、ローン審査に影響します。
少なくとも直近1年以内に、「遅れ」がありますと、住宅ローン審査で弾かれてしまったりします。
1度くらいの「うっかり忘れ(お金はあるが延滞)」の場合は、その事情などを説明することで、例外的に審査が通ることもあります。
しかし、2度、3度、ありますと、これはもう「うっかり忘れ」ではなく、「お金の管理がいい加減な人」と見られ、例外審査でも通りません。
では、一度、個人信用情報に傷がついたら、もう借りれないのか?というとそういう訳ではありません。
ただし、個人信用情報が綺麗な状態になるまで、待たなければなりません。
住宅ローン審査の肝【その2】では、融資金額の審査について解説したいと思います。
住宅ローン審査について、しっかり学びたい方は、一般社団法人日本住宅ローン診断士協会主催の【住宅ローン診断士】の資格で学ぶことができます。
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