個人ローン持ち直し 銀行6月末残高、10年半ぶり高水準

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個人ローン持ち直し 銀行6月末残高、10年半ぶり高水準

 

住宅ローンを除いた、個人向けの消費者ローンが、10年半ぶりの高水準に回復したようです。

雇用が増え、賃金上昇などもあり、高額商品や教育資金などに使われているとのこと。

国内最大規模は、三井住友銀行のカードローン。

三菱東京UFJ銀行や、楽天銀行の個人ローンも急増中。



個人ローン持ち直し 銀行6月末残高、10年半ぶり高水準
2014/8/23 2:00日本経済新聞 電子版

国内銀行の個人向けローンが伸びている。
住宅向けを除く消費者ローンの残高は6月末に約3.9兆円と前年同月末比で9.3%増え、10年半ぶりの高水準となった。
消費者金融大手3社の貸付金残高も合計で8年ぶりに増加に転じた。
雇用が増えて賃金にも底打ち感があり、返済余力が生まれたことから高額商品の購入や教育資金などに充てる個人が増えている。

日銀の調査では銀行の消費者ローン残高は、今年6月末で3兆9108億円となり、2003年12月(3兆9084億円)と並ぶ高い水準となった。
消費増税前の3月末と比較しても1.5%増えた。

三井住友銀行のカードローンは3月末の残高が約6400億円と国内銀で最大規模。
残高は1年で約7%増えた。金利は年4~14.5%で、中高所得層の利用が多いという。

三菱東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」も同2474億円と5割増えた。
金利は年4.6~14.6%で、結婚や出産、子供の進学など一時的な出費に充てることが多い。
テレビ電話で即時審査する仕組みを導入して利用が増えた。

楽天銀行の個人ローンも2515億円と26%増えた。
金利は年4.9~14.5%で「年収が比較的高いビジネスマンを対象に据えている」(同行)という。
借入額が少なければ審査に使う収入証明書の提出が不要で、利用しやすくしている。

銀行の個人ローンの利用が増えているのは、10年に完全施行した改正貸金業法の影響がある。
同法は消費者金融各社に、個人への貸出総額を年収の3分の1までに制限するよう義務付けたが、銀行は適用外とした。
借入先が消費者金融から銀行に移っているという。

規制で貸し出しが減った消費者金融各社も、足元では増加に転じている。
アコム、SMBCコンシューマーファイナンス(SMBCCF)、アイフルの大手3社の無担保ローン残高は、3月末に1兆6288億円となり、前年比で0.02%とわずかだが8年ぶりに増加に転じた。
6月末の残高も3月末比0.8%伸び、増加基調が続く。

個人ローンに底打ち感がにじんできたのは「メーカーが高付加価値の商品を投入しており、消費者がそれらを購入するための資金需要が生まれている」(野村証券の木下智夫チーフエコノミスト)ためだ。
「景気回復で賃金が増え、お金が借りやすくなった」(大手銀行)という声もある。

10年の規制強化によって個人が返済能力を上回って借り入れすることが難しくなり、貸し倒れの発生率も減っている。
SMBCCFは規制強化前の09年3月期には不良債権率が9%を超えていたが、14年3月期には5%台まで低下した。

 

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